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サバイバル登山家 |服部 文祥

サバイバル登山家サバイバル登山家
服部 文祥
みすず書房 刊
発売日 2006-06
価格:¥2,520(税込)
オススメ度:★★★★★




ゴルゴ13主義者の思想と行動 2006-09-10
ゴルゴ13主義者といってもスナイパーという意味ではない。

まず、この本の著者は兎にも角にも自分だけは信用できる人間でありたいとの向きがある。そのため現代社会でとるべき行動とは即ち「隠遁」である。

そして、罠にはめられたゴルゴ13が追っ手から逃れるため密林の中に逃れ、動物を狩猟し植物を採取しては喰らい、薬草を見つけては傷口に擦り込み生き延びてゆくシーンなどを想起されたし。この本における著者の思想と実践行動そのものではないか。

精神的にも肉体的にも強いものが生き残る。生き残るために著者が5感をまさに研ぎ澄まして自然に対峙する姿が記録されている。そのたくましさが羨ましくもあり感動をもたらす。

惜しむらくは、登山専門用語が多いこと。広く読まれるためには脚注を付してほしい。

山の素人(自分)が読んでも、著者の思想は充分伝わってくる。熱い本である。 2006-09-09
著者が内に秘めた情熱をそのままぶつけた、筆圧の高そうな字で書かれた文章(実際はパソコンだったのだろうが)によって綴られる登攀の様子が具体的なイメージを持って私の中に飛び込んでくる。



同時に「僕は何故山に登るのか」「登山とは何か」といった著者の思想や哲学についても熱く綴られている。その答えが「自然に対してフェアに」になり、その手段が「サバイバル登山」となるのだが、それを他人に押し付けるようなことはしない。あくまで、自分のこと、としている。そして、その考えに縛られ視野を狭くするようなこともしない。著者は本質的には求道者なのかもしれないが、あくまで明るく、悲愴感は微塵も感じられない。



著者の登山家としての評価や、サバイバル登山に対する評価、また、ここに収められた登攀記録に対する登山家達の評価を私は全く知らないが、彼は登山という行為自体を真剣に考え、そして楽しんできた人物なのだろう。



久しぶりに“熱い本”に出会ったような気がする。登山を知らない人にもお勧めである。




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この記事は2006/11/16に作成しました。


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入門講座 2万5000分の1地図の読み方 |平塚 晶人

入門講座 2万5000分の1地図の読み方入門講座 2万5000分の1地図の読み方
平塚 晶人
小学館 刊
発売日 1998-10
価格:¥1,680(税込)
オススメ度:★★★★★




道を外すなら 2006-10-18
表紙カバーが地形図。個人的には、もうこれだけ良い本です。

道を外す登山者になりたいなら、読んでおいて損はありません。

どこまでも読める、という地形図の凄さを教えてくれた本です。

著者の汗のにおいがする 2006-03-19
 あとがきで、きつい登りがあるとき、先読みして一度そこを登り、実際に足で登り、そして、下山して改めて、地図をみてそのきつさをおもいかえす。三度そこを登る。イエス、イエス。

 この本は間違いなく良書である。かって戦争直後は紙質がわるく、辞書みたいな本であったが、跨いだり、枕にしたりすると、母から、偉い先生方が書かれた大切な知識の詰まった本なのだから、なんということをするとおこられた時代があった。その時は本はすべて良書しかなかったようにみえる。今は玉石混交、良書をみつけだすのがたいへんである。

 著者は沢歩きが主体のようだ。GPSも見晴らしもきかなければかくもありなん。私は名もなき雪の尾根を上り、ピークをめざすので、等高線のしわのうねりと狭さで危険さを予想するがかくまで見ていない、目からウロコでした。


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この記事は2006/11/16に作成しました。


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雪山登山 |遠藤 晴行

雪山登山雪山登山
遠藤 晴行
山と溪谷社 刊
発売日 2006-10
価格:¥1,890(税込)





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青春を山に賭けて |植村 直己

青春を山に賭けて青春を山に賭けて
植村 直己
文藝春秋 刊
発売日 1977-01
価格:¥470(税込)
オススメ度:★★★★★




良い人は助けてもらえる 2006-04-16
 1971年に毎日新聞社から出た単行本の文庫化。

 明大山岳部への入部から1971年のグランドジョラス北壁までの冒険が描かれている。中心となっているのは、ヨーロッパのモンブラン、アフリカのキリマンジャロ、南米のアコンカグア、アジアのエベレスト、北米のマッキンリーという五大陸の最高峰を制覇した話。

 読むほどに植村の人柄の良さが伝わってくる。他人のために動くことが出来るし、骨惜しみしないし、愚直なまでに真面目だ。実に魅力的な人間だと思う。また、だからこそ、周りの人たちに助けてもらい、冒険を続けることが出来たのだろうとも感じた。ところが、植村は決して人間好きではない。単独行を好む男なのだ。ここに人間の不思議がある。

植村さんが蒔いた種。 2005-11-26
世界で初めて世界五大陸最高全てを登頂(同時に日本人初のチョモランマ登頂)、アマゾン川単独いかだ下り・世界初の北極点犬ゾリ単独行・北極点到達…「世界のウエムラ」の軌跡を自著した作品。

植村さんの素晴らしい記録の裏側にある、本人にしか理解し得ない葛藤や煮え切らない思いが書かれている。



植村さんがマッキンリーで消息を絶ってから20年になる。

世界に名前の通った著名な数多くの冒険家は、植村さんに影響を受け尊敬し、

植村さんと違う方法で植村さんの偉業に並ぼうとしているのかもしれない。

マッキンリーに眠るであろう植村さんが蒔いた種は、閉塞した時代に確実に花開かせている。


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この記事は2006/11/16に作成しました。


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